皆さん初めまして。理事長の坪井です。
2017年秋に、患者とサポーター、皮膚科医が協力して、「特定非営利活動法人 円形脱毛症の患者会」を立ち上げました。
私は円形脱毛症を治療する皮膚科医の立場で、患者さんとそのご家族を少しでも支援できればと考えて活動しています。
円形脱毛症は生命には関係しませんが、見た目への影響は大きく、そのため患者さんの悩みは深刻です。
患者会の目的は、病気の性質や適切な治療法、生活上の注意点などなど医学的に正しい情報を発信するだけでなく、患者さんやご家族の情報交換と親睦の場を提供することにあります。
是非、お気軽にご参加ください。

私は円形脱毛症を考える会設立から通算して4代目の会長の武田信子と申します。
私自身脱毛症の当事者で、ウィッグを使って社会生活を送っております。
発病当時は、脱毛症で、ウィッグだからと諦めていたことも多かったのですが、この会に入り、同じ病気を抱えた仲間達と出会って、その仲間達と共に、一つ一つ、成功体験を積み重ねていくことで、脱毛症である自分を受け入れられるようになってきました。
この病気は、社会的認知が低く、難しい病気だと思いますが、共に乗り越えていきましょう！

事務局長の山﨑と申します。
この患者会にかかわって約20年。さまざまな患者さんにお会いしてきました。
円形脱毛症の患者さんに共通しているのが、優しいこと、遠慮深いこと、もう一つ引っ込み思案なこと。
会員さん達は、日常生活の中ではウィッグを着け、家ではニット帽、気のおけない仲間の集まりではスキンヘッドなど、本当に上手に自分を使い分けていらっしゃいます。
それがストレスにもなっていることもありますが･･･
そんな先輩たちから、少しでも社会の中で生きやすくする方法を伝授していただきましょう。
もちろん医療者の方々の的確なサポートを受ける事も出来ます。
会は、円形脱毛症という病気そのものや、周囲の心無い言動と闘って、心が折れかかったり、お子さんが発症して、見ているのもつらそうなご家族の方々が、何でも安心して相談していただける場所なのです。
また、最近ではスキンヘッドでメディアに登場する方や、かっこいいでしょ！と言える方々が少数ではありますが増えはじめています。
こうしたさまざまな思いを受け止められる場所でもありたいと願っています。
確たる治療法が見つからない現在、病気と上手に付き合って、自分らしく生きる方法をみんなで探していきましょう。